2010年度 理事長 所信

はじめに


(社)由利本荘青年会議所
2010年度 理事長
高原 一心

「明るい豊かな社会」の実現を目指して1972年に誕生した(社)由利本荘青年会議所は先輩皆様の熱い志と情熱によって時代と共に変わり行く社会情勢の中、さまざまな事業を展開してきました。そして創立から39年を迎える現在では誇るべき組織力と実行力を持ち、地域の期待を担う団体にまで成長したと確信しております。
近年の市町村合併や現在議論されている道州制など、地域の枠組みが大きく変わりつつある中、地域に密着した活動やまちづくりを行うNPO法人や市民団体が精力的に活動されております。地域の活性化を標榜する団体が青年会議所だけではなくなった現在、私達は青年会議所の役割と特色を打ち出し、事業活動を展開していかねばなりません。
創立40周年という大きな節目を目前にした今年度は(社)由利本荘青年会議所の体制と事業を見直し、更なる組織進化を遂げることを目標に活動してまいります。「より良き地域」そして「より良きJC」となるために。


組織進化~公益社団法人をめざして~

2008年12月1日より公益法人制度が施行されたことにより、社団法人格をもつ当会議所は多くの先輩が築き上げてこられた組織の運営方法について大幅な改定を求められる状況となりました。
公益社団法人への移行にあたっては、公益的な事業活動団体であることを公的に認められる反面、公益認定法が定めるさまざまな認定基準を将来にわたり継続して満たしていかねばなりません。
そのために財務面・運営面の両方を抜本的に見直すほかに、財務状況の情報開示に対応するために透明性の高い会計処理と説明責任が求められます。
元来、社団法人格をもつ由利本荘青年会議所は、「明るい豊かな社会を築き上げる」ことを目的とした公益法人であります。それだけに今回の公益法人制度の施行では当会議所の存在意義が問われているのだと思います。幸いにも早い段階から諸先輩の皆様が公益法人会計基準に合わせた会計処理、そして定款の変更などに取り組んでこられた経緯もあり、申請を提出する日もそう遠くはない状況と言えます。すでに公益社団法人格を取得された各地青年会議所及び行政と連携・情報交換をしながら、取得申請に取り組むとともに将来にわたって公益認定基準を継続して満たすことのできる事業展開を模索してまいります。


「まちづくり」と「ひとづくり」~より良き地域に~

長引く経済不況、報道では暗いニュースが後を絶たず、政治・行政への不信や不満が高まりつつある状況に加え、ネットの普及により生活やビジネスにおいて、その便利さを享受する反面、人同士のコミュニケーションの機会が失われつつあります。そんな中で、これからを生きていく子供たちはどのように感じて成長していくのでしょうか。私は入会以来、様々な事業で青少年に関わる機会が多くありました。
その経験を通して思い至ったのは、地域の魅力を発見し、誇りを感じてもらえるような事業を現代の世相の中を生きる子供たちに対して実施していくことが、人口の減少に歯止めがきかなくなりつつあるこの地域に必要なのだということであります。
私達は地域社会の健全な発展を目的として「まちづくり」と「ひとづくり」を行う団体です。自分を育ててくれた地域を大切に思い、自分たちの住むまちの愛すべきところをあらためて新鮮な気持ちでみつめる事ができたとき、心から「このまちがもっとよくなるためには何をすべきか」、「このまちのよさを多くの方に伝えたい」という明確な目的を持つことができるはずです。それがひいては子供たちが将来、この地域に根を下ろし、次の世代に寄与する人間となることにつながるはずです。
「より良き地域」を目指して自分達のみならず、一人でも多くの人々がこの地域を好きになり、大切に思ってもらえるような事業を行ってまいります。


会員拡大と情報発信~より良きJCに~

会員は青年会議所活動の源であります。志を同じくする会員が相集い力を合わせることでJC活動は成り立ちます。毎年会員が卒業し、会員数が減少傾向にあるなかで、私達が様々な事業を展開していくためにも新しい仲間は常に求めていかねばなりません。
それと同じく、在籍会員の意識とスキルを向上させ、活躍できる人材を育成していくことも重要だと考えます。LOM内外を問わず、多くの青年会議所会員が辿ってきたように、入会したばかりのメンバーがJayceeとしての資質を備えていくまでには長い時間と成長の機会を必要とし、自発的に活動に参加しようという意志を持つには、会員自身が関わった事業の成果への手応えや達成感を感じる機会を積み重ねていくことが大切であると思います。
また、今まで私達は事業の開催案内を実施対象者だけに告知し、その成果の報告、検証も会議所の中で終えていたように思います。これからは様々な手法で積極的に情報発信し、私達の活動や事業の成果を広く周知することで地域の方々の青年会議所に対する認知度を高めるだけでなく、事業に対しての賛同や協力を得ることにもつながると考えます。
会員を拡大する場面においても、入会候補者が青年会議所の存在と活動の目的を認知しているか否かは勧誘の足がかりとして重要であると思います。


おわりに

「JC」とは何なのでしょうか。
私は「明るい豊かな社会を築く」という綱領のもとに行動する中で、仕事、家庭を両立させながらも、同じ志をもつ仲間が苦楽を共にしながら得る多くの感動や経験、そして人間力を向上させる機会を得る場であると考えます。
様々な活動を通して大きく成長した自分に気づいたからこそ、若いメンバーにも成長の機会としてJC活動に積極的に参加してもらい、多くのことを学んで社会に貢献できる人物となってもらいたいと願うのであります。
由利本荘青年会議所の今日までの歴史が変革の連続によって歩んできたように、成長したメンバーによる「より良きJC」が日々の革新を積み重ね、「より良き地域」を創造していけるよう活動してまいります。